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本日は「ジョイント・バイ・ジョイントセオリー」についてです。

トレーナーなら聞いたことがある、「ジョイント・バイ・ジョイントセオリー」。

分かっているつもりで分かっていないこの言葉、ここでは具体的な例も含めて紹介していきます。

ジョイント・バイ・ジョイントセオリーとは

動作において、身体の関節がそれぞれの役割を持って個別に働きながら、

複数の関節を同時に協同して働かせることが機能的な動作に結びつく考え方を言います。

■関節の役割

各関節の役割というのは大きく分けてモビリティ関節（動く為に働く関節）とスタビリティ関節（固定や安定の為に働く関節）

に分けられます。また、下の画像を見てもらうとわかりますが、モビリティ→スタビリティ　と隣り合わせの関係になっています。

「モビリティ関節の動きの低下」、「スタビリティ関節の安定性の低下」、

これらのいずれかでも欠けていると、機能不全や痛み、柔軟性の低下につながり、機能的な動作を行うことができなくなります。

その為、問題が見られる部分のみをアプローチするのではなく、

問題のある部分の上下の関節の役割を十分に発揮できるようにトレーニングを組む必要があります。

■例1　膝が内側に入ってしまう

ジョイント・バイ・ジョイントセオリーの視点から考えると、膝関節付近の筋肉をつけるだけではNG。

その上下に連なっている「股関節」「距腿関節（足首の関節）」に注目し、「骨配列」から起因するか、

「筋肉」の萎縮や過緊張からの「筋・筋膜」に起因するのかを切り口に考えることができます。

■例2　首回り・腰回りが痛い

頸椎や腰椎の周囲だけでなく、ジョイント・バイ・ジョイントセオリーに則り考えると、

それら部位の隣にある「胸椎」の正常な動作（回旋・側屈・屈曲・進展）ができていない為、

結果、本来はスタビリティ（安定性）を図る「首」や「腰」が代償して動く為、身体に支障を来たします。

その為、エラーがある箇所は「胸椎」である可能性が出てくるため、胸椎伸展動作や、胸椎屈曲動作の確認でさらに原因を探ることができます。

このことから、エラーの原因を探る一つの考え方としてとても有効です。

まだ知らない方はこれを機に覚えておきましょう。

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